ころぐ

狙うとスベる

働く女

働いています。大学を出てからずっと。社会の中で社会人として、働いています。
働くことは多分本質的には嫌いではなく、というか自分の自由に使えるお金がないことが働くことよりも嫌なので、まあ文句を言いつつも働いています。

ただ去年の今ぐらいから「果たしてこのままでいいのだろうか」「私はいつまでこの会社にいるのだろうか」という疑問が頭をもたげ始めた。学校に通うことを決めたのは今からちょうど1年前で、冬から春にかけて必死に課題をこなしながら全ての授業に出席し、良くも悪くもない成績を修め、修了した。
ただ最後に言われた「皆さんが半年間じっくり学んだ内容は、現場に入れば2週間ぐらいでやるものにすぎません」という言葉。拍子抜けしたと共に、「まあそうだよな」というある種の清々しい諦めもあり、結局友達も一人もできなかったのでその後の飲みにも行かず、東京の街をブラブラしながら帰った。

そんなことは初めから分かっていた。結局は金を払えば誰だって受けられる授業であり、要はここを足がかりにどこまで泥臭くやれるかということ。「やりたいこと」と「やれること」その間を埋めるには「努力」しかない。今の生活を捨ててまで、この世界に本気になれるかと考えたら、答えはNOだった。

ただどうだろう。私自身は何も変わらないつもりでいても、周りは「年齢」という時の流れを見過ごしてはくれない。「彼氏なんてませたこと言って」と言われていた私が、いつの間にやら「いつ結婚するの?」と口うるさく言われるようになった。私はそこで焦り出す。「まだ何もやり遂げられていないのに」。

「将来の夢はなんですか?」と問われることがほぼなくなった今、改めて私は自分自身に問う、「将来の夢はなんですか?」。
立ち止まらないで、何も考えないで、ただ夢中になれることを仕事にしたかったと考えるのは、甘いのでしょうか。

とりあえず、何をするか/何をしたいのか定まっていなくても、今の自分から一歩前に進みたい。このまま歳だけとっていくのは嫌だ。そんなことをずっと考えたまま、その一歩を踏み出す時を待っているようじゃ、絶対に何も変わらないし、変わらないことはいいことだと思い込むような生き方をしてしまう気がする。